シーズンもあっという間に後半。。。
これからの季節は滑走の抵抗となる原因が雪上にどんどん山積みとなっていきます。
PM2.5の大気汚染と黄砂の飛散予報はこちら↓
http://china-pm25.com/pm2.5/
※ 黄砂と、硫酸塩エアロゾル(大気汚染物質)の大気中分布を予想するものです。
◎飛来する黄砂粒子には、石英や長石などの造岩鉱物や、雲母、カオリナイト、緑泥石などの粘土鉱物が多く含まれています。
黄砂粒子の分析からは、土壌起源ではないと考えられるアンモニウムイオン、硫酸イオン、硝酸イオンなども検出されています。
黄砂は砂。。。と思いがちですが、実は様々な物質を含んでいます。
※黄砂粒子の電子顕微鏡写真
◎PM2.5は大気中に浮遊している2.5μm(1μmは1mmの千分の1)以下の小さな粒子のことです。
※上記はPMの大きさ、人髪やスギ花粉との比較。(概念図)出典:米国EPA資料
成分は炭素成分、硝酸塩、硫酸塩、アンモニウム塩のほか、ケイ素、ナトリウム、アルミニウムなどの
無機元素などが含まれます。
火力発電所、工場や事業所、自動車、船舶、航空機などから燃料の燃焼によって排出される硫黄酸化物、窒素酸化物、溶剤や塗料の使用時や石油取扱施設からの蒸発、森林などから排出される揮発性有機化合物など、これらのガス状物質が大気中で光やオゾンと反応し、PM2.5が生成されます。北西の季節風が吹くことで、これらPM2.5や黄砂が日本へ飛来し滑走性の妨げになっています。
ここからは上記、日本特有の汚れた雪
古雪・花粉雪・黄砂雪・悪雪・PM 2.5等に対応する 固形ワックス のご紹介です。
【 ベースワックス 】
≪ NF-03 ≫
硬めのベースでホットワックスし仕上げることが有効です。
≪ H B ≫
硫安で固められたバーンのベースとして有効。硬いワックスの施工に慣れている方は単品でのご使用もおススメ。
【 トップワックス 】
≪ BL ( ブラックリスト ) ≫
フッ素高配合 カーボン・グラファイト・汚れの付着を抑える添加剤配合
撥水効果によって水分摩擦を軽減させる 『 フッ素 』と
伝導性がよく静電気がソールにたまることを低減させ、汚れの付着を抑える 『 グラファイト 』。
上記2つのダブル効果+α 滑走添加剤によって、古雪・花粉雪・黄砂雪・悪雪・PM 2.5等が蓄積した雪で圧倒的な
滑走性を発揮する アディティブワックス。SHFシリーズにミックスやトップとして単体での使用も可。
(アディティブワックスとは、各種ワックスにミックスして使っていただくワックスです)
≪ SHF-01 ≫
フッ素・ニトロパウダー高配合 滑走性と撥水性に特化。
水の浮くようなコンディション、ミゾレ・雨雪等に最適なスーパーウエット専用ワックス。
≪ RSD-wet ≫
スピードを追求 最高硬度物質 『 スーパーダイヤモンド 』、二硫化タングステン、フッ素高配合
ソールと雪面間で発生する静電気はあらゆる雪質において発生します。
不純物を含む雪は勿論のこと、厳密にいえば見た目には汚れていない
キレイな雪でも必ず静電気摩擦は発生しています。
滑走 → 乾燥摩擦 → 静電気蓄積 → 静電気摩擦+不純物付着 = ブレーキング。これらソールと雪面間で発生する
静電気を軽減させる物質を配合。摩擦係数が小さく静電気を軽減させる二硫化タングステンは日本国内だけでなく
世界の雪質に対応できる添加剤です。
≪ TS-NF-03 ≫
二硫化タングステン高配合
荷重が大きくなるほど、摩擦係数が低下するといわれる『 二硫化タングステン 』
ソールと雪面間で発生する静電気をカットし黄砂や花粉等の不純物の付着を軽減します。
更にカービング時の荷重Gが大きいほど摩擦係数が小さくなり高速系競技はもとより技術系スラロームでも
高速ターン・高速滑走を実現。
ベース仕込みの際、少量をミックスし繰り返しベースを入れることで静電気をため込みにくいソールに仕上げます。
ハイシーズンの乾燥した新雪アスピリンスノー、悪雪・黄砂・花粉等あらゆる滑走の抵抗に対応します。
≪ 硫安の撒かれたバーンは雪温が低く硬いこを配慮しなければならない為上記ベースは硫安対策にも有効です ≫
※ 硫安 スキー場などでスノーセメントとして雪を固めるために使われる硫酸アンモニウム。 硫安 ( 硫酸アンモニウム ) の溶解熱は ー6.6kJ/mol なので、硫安が水に溶けることで周りの熱が吸収され雪温が低下します。これによって雪面が冷え硬くなります。
気温が上昇しても硫安の撒かれたバーンはとても冷えています。
上記の悪雪対応にNF-03やHBでベースを作られることをおススメします。
硫安が撒かれたコースを走る際、上記で紹介した硬いベース、そして急な降雪には雪質に合わせたスタートワックスで対応し
てください。
硫安の撒かれたコースが掘れ(崩れ)ている場合は湿雪用のスタートワックスがお勧めです。
また、前日から上記の状況(降雪等)が予測される場合、降雪(雪質)に合わせた上記トップワックスを入れることで
より滑走性が期待できます。
今回は固形ワックス(アイロン用)を中心に紹介しましたが、アイロンを持ちではないユーザー様にはこちら↓↓↓
≪ リキッドプライマー ≫
リキッドワックスの定着性・滑走性・持続性を更に高めるリキッド専用ブースター (固形)
特殊硬度素材を下地として使用することでLIQUIDの定着性が更にUPし持続性へ繋がります。
ホットワックスを施したようなソールの毛羽立ちを抑える役割も担います。
≪ 各雪質に合わせたリキッドワックス ≫
液体化したパラフィン系次世代リキッドワックス。
アイロンを使用せずソールに定着させ、滑走性・持続性を発揮する。
アイロンでベースづくりを行ったソールやプライマーを施工したソールに使用することで、更に持続性・滑走性がUPします。
≪ BOAR ≫
春雪専用ワックス
本来抵抗となる水分摩擦を推進力に変えてトップスピードへ誘います。
汚れを伴う湿雪時専用としてお使いください。
「 BOAR (猪) 」 のように猪突猛進 障害に屈せず突き進むRACING WEAPON
この時期の滑らない原因の殆どは「汚れ」です。
現場でこまめにブラッシングしソールの汚れを取り除くだけでソールの輝きが蘇ります!
こまめなブラッシングが大切です。
千変万化する自然が相手のスポーツだからこそ
作る側 ( ハヤシワックス ) も使用される側 ( ユーザー様 ) も、滑走性を探り、シーズン終わるその日まで一緒に雪山を楽しみましょう♪
ぜひお近くの取扱店に足を運んでみて下さい。
ハヤシワックス・Blends 取扱店はこちらから↓
https://hayashiwax.jp/shoplist/