完全フッ素フリーへの移行について
いつもハヤシワックスをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
この度、ハヤシワックスは2026-2027シーズンより全製品をフッ素フリーへ完全移行することを決定いたしました。今後、フッ素含有製品の製造・販売は今シーズンをもって終了いたします。
■ ものづくりの原点
私たちがものづくりにおいて一貫して大切にしてきたのは、スキーヤー・スノーボーダーの皆さまに「体感できる滑走性」をお届けすること、そして皆さまの健康と雪山の自然環境を守ることです。創設以来、安全性に最大限配慮したフッ素を厳選し、この信念のもとで製品づくりを続けてまいりました。
■ 今回の決定に至った背景
ハヤシワックスが創業以来使用してきたフッ素は、医療機器にも使われている高分子フッ素樹脂と同種のものです。分子構造が非常に大きく化学的にきわめて安定しているため、体内への吸収もされにくく、現在、日本国内の法規制の対象外です。
一方、近年問題視されているのは、有機フッ素化合物(PFAS=フッ素を含む化合物の総称)の中でも、特にPFOSやPFOA、PFHxSと呼ばれる低分子タイプです。これらは環境中および体内に残留しやすい性質を持ち、環境残留性・体内蓄積性が問題視されるとともに、発がん性についても国際機関による評価が進んでいることから、EUをはじめ各国で規制が進んでいます。国際スキー連盟(FIS)もこの流れを受け、競技の公平性と環境保護の観点から、2022年にフッ素を含むすべてのワックスの使用を禁止しました。全日本スキー連盟(SAJ)もこれに準じ、2024/2025シーズンより国内大会での検査を開始しています。
こうした規制の広がりとともに、フッ素化合物が種類を問わず「フッ素=危険」と一括りに受け取られる社会的状況となっています。私たちが使用してきた高分子フッ素樹脂は、現在日本国内の規制対象外ではありますが、皆さまが安心して滑走を楽しめる環境をつくることが今の私たちの責任であると判断しました。
ハヤシワックスでは技術開発の進展にともない、フッ素に頼らずとも同等以上の滑走性能を実現できる製品から順次フッ素フリー化を進めてまいりました。その結果、現在販売しているフッ素系ワックスはすでに以下の数種類のみとなっておりました。
・SHF LQD 01 / 02 / 03
・LF LQD 01 / 02 / 03
・DTS LQD
・BOAR
今回の決定により、これらの製品についても販売を終了し、完全移行を完了いたします。
■ 20年の研究が実現した、フッ素を超える性能
この決断を後押ししたのは、20年にわたるレーシングワックスの開発・研究によって積み重ねてきた技術力です。現在では、フッ素を使用することなく、それを超える滑走性を実現できております。フッ素に依存する必要がない段階に達したからこそ、今この決断ができました。
ハヤシワックスが創設以来大切にしてきた「体感できる滑走性」は、これからも変わりません。むしろ、性能においてもさらなる向上を実現しております。
引き続き、皆さまに信頼してお使いいただける製品づくりに全力で取り組んでまいります。今後ともハヤシワックスをよろしくお願い申し上げます。
ハヤシワックス
代表 林 真子

20年の研究から生まれたハヤシワックス フッ素フリーワックス 撥水画像
