ここ近年、ワックス (フッ素等) による環境への影響等をご質問いただくようになりました。
当社では、開業当初より環境に配慮した「ものづくり」を行ってきました。
人にも自然環境にも優しいワックス製造を、ハヤシワックスは今後も続けてまいります ☆
ワックスに含まれる主な原料
① ハイドロカーボン:石油から精製されるパラフィンを使用しています。
石油が天然資源であるように、石油系ワックスの機能として、生分解性があります。
土壌に落ちると、土壌内の微生物により分解されます。
また、焼却しても有害なガスも発生しません。
パラフィンは天然素材であり、地球の浄化機能によって浄化され、自然に取り込まれていきます。
② フッ素:開業当初より「 C8問題 」※₁ を想定し、
人体や自然環境に配慮した 『 C6以下フッ素 』 を使用しています。
生態的、生物学的な環境負荷が少ないC6以下フッ素での撥水性の研究に取り組み
ワックス開発を進めてきました。
③ その他添加剤:ワックスに添加される滑走添加剤は、全て自然界に存在している物質からなる化合物
炭素からなる元祖素鉱物を使用しています。
※₁ 有機フッ素系化合物 ( C8 ) の規制について
米国で自主削減・全廃を図る取組が進められてきたPFOA。 有機フッ素化合物PFOA(パーフロロオクタン酸)は、自然界には元々存在しない物質です。炭素(C)が8個含まれていることからC8と呼ばれることもあります。 PFOA(パーフルオロオクタン酸)の他に、PFOS(パーフルオロオクタンスルホン酸)・長鎖PFCAs(PFOAよりも炭素数の多いパ-フルオロカルボン酸)、これらは安定した化合物で、自然環境中で分解されにくく、環境残存性もあります。生体に摂取された場合は、生体からの排出が遅いことから、蓄積する可能性があります。これらの理由から、環境・安全上の懸念材料とされてきました。 ここ近年、こうしたC8による環境問題が日本でも取りざたされるようになりましたが、当社では8年前の開発当初よりPFOA懸念(C8問題)を深刻に受け止め、生態的、生物学的な環境負荷が少ない、C6以下フッ素化合物を使用し開発・製造を行ってきました(全製品)。 有機フッ素系化合物は、炭素数が大きいほど(C8等)分子も大きく撥水性能に優れ、逆に炭素数が小さいほど撥水性能が発揮できないという性質があります。 ハヤシワックスでは、「安全性と撥水性能の両立」という課題を克服し、C8を超える強力な撥水性を可能にしてきました。今後も開発を進め、性能向上を目指し続けます。