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フッ素フリーワックスは本当に滑る?

開発者が語る「フッ素ワックスとの違い」と、ハヤシワックスが目指す次世代ワックス

近年、お客様や販売店様から一番多くいただく質問があります。

「フッ素フリーワックスって、本当に滑るんですか?」
「やっぱり昔のフッ素ワックスの方が速いですか?」

FIS(国際スキー・スノーボード連盟)でフッ素ワックスが禁止されてから、このような声をいただく機会が本当に増えました。

現在、日本でも少しずつフッ素フリーワックスを発売するメーカーが増えてきていますが、まだフッ素ワックスを販売しているメーカーも多く、まさに今は『フッ素からフッ素フリーへの転換期』と言えるでしょう。

だからこそ、『本当にフッ素フリーで大丈夫なの?』という不安を感じる方が多いのも当然だと思います。

今回は、ワックスを開発してきた立場から、その疑問にお答えしたいと思います。

フッ素フリーワックスは、本当に性能が劣るのでしょうか?

結論から言えば、私たちはそうは考えていません。

確かに、フッ素ワックスは非常に優れた製品でした。私たち自身も長年フッ素ワックスを開発してきたので、その性能は誰よりも理解しています。

しかし、『フッ素が入っていないから性能が落ちる』という考え方は、現在では必ずしも正しくありません。ワックスの技術は、この数年で大きく進歩しています。

私たちは、フッ素が禁止されたから慌ててフッ素フリーへ切り替えたのではありません。実はフッ素ワックスを開発していた頃から『フッ素が一番とは限らない』と考えながら研究を続けてきました。

だからこそ、フッ素フリーへの移行は私たちにとって『代替』ではなく、長年目指してきた技術を形にするタイミングだったのです。

フッ素の代わりになるものは?

多くのお客様から『フッ素の代わりには何が入っているの?』という質問をいただきます。

弊社の答えは『シリコン(シリコーン技術)』です。

車好きの方であれば、ガラスコーティングやシリコンコーティングという言葉を聞いたことがあると思います。シリコンは非常に高い撥水性を持ち、滑らかな表面を形成することで雪離れにも優れています。現在のフッ素フリーワックスにおいて、このシリコーン技術は非常に重要な存在です。

もちろんシリコンにも弱点があります。一般的には油汚れや摩擦に弱いと言われています。しかしスキー・スノーボードでは、この特徴が逆に大きな武器になります。滑走中にシリコンが少しずつ自己消耗しながら滑走面を潤滑することで、高い滑走性能を発揮するからです。つまり、弱みでもあり、同時に強みでもあるということです。

ハヤシワックスが考えた答え

もちろん、シリコンだけでは十分ではありません。

私たちはこれまでも、フッ素に頼った開発や、シリコンだけに頼った開発を行ってきたわけではありません。

ワックスの性能を左右する素材は、フッ素やシリコンだけではないからです。

撥水性能を高める素材。

滑走性能を向上させる素材。

耐久性を高める素材。

雪質によって性能を発揮する素材。

世の中には数多くのパラフィンや滑走添加剤が存在し、それぞれに異なる役割があります。

ハヤシワックスでは、フッ素ワックスを開発していた頃から、それら一つひとつの素材を研究・検証し、雪質・雪温・気温・湿度など、あらゆるコンディションを想定しながら配合を繰り返してきました。

つまり、現在のフッ素フリーシリーズは、

「フッ素をシリコンに置き換えたワックス」

ではありません。

シリコーン技術をはじめ、高品質パラフィンや数十種類に及ぶ滑走添加剤を最適なバランスで組み合わせ、それぞれの素材が持つ性能を最大限に引き出すことで生まれた、新しい世代のワックスです。

その結果、シリコンの持つ高い滑走性能という強みを活かしながら、耐久性や持続性も向上させることができました。

それが現在のMARVEL・NITRO・GTシリーズです。

私たちは、この製品に自信を持っています。

最後に

ワックスは、ただ速ければ良いものではありません。

安心して使うことができ、思い通りの性能を発揮し、雪山をもっと楽しくしてくれること。それが、本当に良いワックスだと私たちは考えています。

休日に雪山を楽しむ方にも、1/100秒を争う競技者にも、ハヤシワックスはこれからも一人でも多くの方に『このワックスを選んで良かった。』と思っていただける製品を届け続けます。

そして、フッ素フリーという新しい時代だからこそ、これからも研究を止めることなく、より速く、より使いやすく、より信頼されるワックスを追求していきます。

常に進化し続けること。
それが、ハヤシワックスの開発理念です。

 

 

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